施術を受けに来る方で多いお悩みといえば、首肩こり、腰痛、四十肩、膝の痛みといった、体の痛みが主です。
ですが最近はそれだけでなく、ストレートネック、猫背、反り腰といった、 “姿勢” を気にされる方が多いように感じます。
そして、姿勢を気にする方によく見られる体の特徴の一つが、“背中の上の方の丸まり” です。
今回は、首肩こりや腰痛だけでなく、ストレートネック、猫背、反り腰にも関係する “背中の上の方の丸まり” についてお話ししたいと思います。
■「猫背」だけを見ても分からないことがあります
施術の際、椅子やベッドに座っていただくと、背中の上の方が丸くなって、頭が前に出ている姿勢の方がいます。
中には、後ろに倒れそうになってる方もいます。
なぜ、このような姿勢になるのでしょうか。

■姿勢不調の原因とは
その原因としてよく言われるのが、こちらです。
・パソコンをのぞき込む姿勢
・スマホを見るときの、うつむいた姿勢
・運動不足よる、筋力の低下
(背中や首を支えることができない)
ずいぶん前から「パソコンを使う姿勢は、猫背になりやすい」とは言われてきました。
また、猫背やうつむいた姿勢、それによる首肩や背中の痛みというと、以前は、中高年の方や、調理師など背中を丸めて、うつむいて作業をする方に限られていたように思います。
ですが「ここ近年で急に…しかも老若男女を問わず…」と考えると、やはり “スマホを使うときの姿勢” というのが大きく関係しているように感じます。

■他人のことはよく分かる
実際に、道を行く人、地下鉄、ショッピングモールなどで、スマホを使う姿勢を見ていると、背中を丸めて、うつむいている姿をよく見かけます。
また、ソファーに浅く座って、操作する姿勢もそうですね。
それ以外では、幼い子が、床にスマホを置いて、それを上からのぞき込むようにして使っている姿を見ることもあります。
もちろん、スマホを使うこと自体が悪いわけではありません。それに、スマホなしでは不便を感じる世の中にもなりました。
ただ、“どんな姿勢で使っているのか” ということは、猫背やストレートネックといった姿勢を考える上でポイントになると思います。

■背中の丸まりと首との関係
そもそも、
・背中の上の方が丸くなること
・ストレートネックと頭の位置
この2つにはどのような関係があるのでしょうか。
背中の上の方が丸くなった姿勢では、視線を前に向けるために、頭が前に出るような姿勢になることがあります。
その状態が続くことで、背中が丸まり、頭が前に出た状態が固定化されてしまったり、首や肩に痛みなどの不快感を感じることがあります。

■改善するなら首だけでなく背中にも注目するのがオススメ
このとき「頭が前に出ているから、アゴを引いて、首を後ろに戻せばいい」と思うかもしれません。
しかし、特に慢性的に背中の上の方が丸くなっていると、首だけを後ろに戻すことが難しい場合があります。
なぜかというと、そもそも背中が丸くなったことがきっかけで、それに連動して、首や頭が前に出ているからです。
それに、首だけを戻そうとしても、首肩や背中の筋肉のこわばりによって、痛みを感じることもあります。
試しに、背中を丸めて、頭を前に出した状態から、アゴだけを引いてみると分かるでしょう。
そのため、ストレートネックで首が気になる方でも、首だけを見るのではなく、背中の上の方の状態にも目を向けること改善のポイントになると考えます。
背骨は首から腰まで、ジャバラや鎖のように繋がっています。そのため姿勢は、ゆがむときだけでなく、改善されるときも、首、背中、腰が連動することがあるのです。

■猫背なのに “反り腰” が気になることもある
もう一つ、最近、姿勢について気にする方が増えたと思うのが “反り腰” です。
中には、
「猫背も気になるけれど、反り腰も気になります」
という方もいます。
「背中は丸まっているのに、腰は反っている」
一見すると、少し不思議に感じるかもしれません。
しかし、体を横から見てみると、“背中の上の方が丸まり” と “腰が反った状態” が同時に見られることもあります。

(うまくできませんでしたが、
イメージはこんな風です)
■猫背なのに “反り腰” はありえる
これは例えば、
“背中の上の方が丸くなり、頭が前に出ている状態を、腰を反らせて、バランスを取っている”
という理由でなってる場合があるとも考えられます。
もちろん、すべての猫背や反り腰が同じ仕組みで起こるわけではありません。
ですが、こんな風に、体は気付かないうちに、連動してバランスを取ろうとするのです。
だからこそ、
「猫背だから、背中だけを見る」
「反り腰だから、腰だけを見る」
という考え方ではなく、全体的に見ることが大切だと思います。

■いい姿勢を意識しているのに、うまくいかない方は…
そんな姿勢ですが、気にされる方の中には、
「パソコンやスマホをよく使うし、そのときの姿勢が原因だと思います」
と自覚されてる方もいます。
「だから、できるだけいい姿勢を取るようにしています」
という方もいます。
自分で自分の姿勢に気付き、意識して変えようとすることは、素晴らしいことだと思います。
ですが、慢性的に猫背が続いていたり、首肩や背中が凝っていると、いい姿勢を取ろうと意識しても、それを改善するのが難しい場合もあります。
なぜなら、首肩や背中の筋肉のこわばりがあり、それがいい姿勢を取る “ブレーキ” になってしまうことがあるからです。
では、どうすればいいのでしょうか?
いい姿勢をするときのコツの1つ
普段から猫背の方が、いい姿勢を取ろうとしても、すぐに戻りやすいでしょう。
だからこれを逆手に取って、
「いい姿勢をするけど、
疲れたらすぐ戻っていい。
そしてまた気が向いたら
いい姿勢をする。」
という風にするのも、体にも精神的にも負担をかけない方法ですよ。
■いい姿勢 + ゆるめる
私がオススメする方法の1つは
・いい姿勢を意識する
+
・直接こわばりをゆるめる
(テニスボールや施術などで)
という組み合わせです。
先ほどお話ししたように、筋肉のこわばりは、いい姿勢と取るときのブレーキになることがあります。
だから、普段、いい姿勢を心掛けることに加えて、そのブレーキをゆるめることをするのです。
実際に施術でも、背中をゆるめるだけで、いくらか姿勢が良くなる方もいて、施術後に起き上がったときにすぐ気づく方もいます。
猫背や首肩のコリで来院される方の中には、20代の方もいます。
長年施術をしていて感じるのは、「凝りや姿勢など施術による変化は、若ければ若いほど早い」ということです。
また、同じ中高年でも「普段から運動や体のケアをされてる方の方が早い」。そのように感じます。
これは、姿勢や首肩こりだけでなく、どの不調に関してもそう感じます。
■背中をゆるめる方法の1つ
背中をゆるめる方法の1つが、テニスボールを使った方法です。
・首肩のつけ根~肩甲骨の範囲
・1ヶ所10~30秒テニスボールを当てます
もしテニスボールでは痛いようなら、
・子どもが遊ぶような柔らかいボール
・タオルの結び目
など、柔らかいものでもOKです。
テニスボールや柔らかいボールは100円ショップで売ってるのを見かけます。
またゴルフボールは硬すぎるので、あまりオススメしません。


■意識〇、行動〇、方法△
そして、そんな自分で、意識的に改善しようと心掛けているけど、効果がイマイチな方に知って欲しいことがあります。
それは、
「首肩こりや背中の痛み
姿勢を良くしたいと
意識していい姿勢を取ったのに
やっぱり痛い。
それにすぐに戻る。
だから自分の体はダメなんだ。
やっても意味ないんだ」
ということではない。
という事です。
言い方を変えるなら
〇 改善したいという意識はよかった
〇 実際に姿勢を気を付けた行動もよかった
△ 直接凝りへアプローチするなど
方法をアレンジするといいかもしれない
ということです。
そして、何をするか、その “タイミング” も、人それぞれやりやすいときがあるでしょう。
・寝る前にしやすい人・できない人
・仕事中にできる人・できない人
・“ながら”でできる人・できない人
・時間を取ってゆっくりしたい人・できない人
そんな風に、タイミングも、あなたに合ったものにするのも改善のコツです。

■最後に
姿勢は、首肩こりや背中の痛みだけでなく、見た目の印象などにも関わります。
また、どこかがゆがむと、連動して他の部分もゆがむことがあります。
だからこそ、いい姿勢を意識することは大切なのです。
普段、意識することが少なく、いつの間にか取ってしまっている姿勢だから、チリが積もって山になり、いつも間にか、猫背や首肩こりなどに繋がることがります。
そのために、姿勢を意識したり、ストレッチなどのセルフケアをすることも、その方法の一つです。
それに、“いつならしやすいか”といったタイミングも、その人それぞれです。
また、プロに任るというのも一つの方法です。
今の自分にできそうなことを試してみて下さい。










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